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志乃の不定期更新日記
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宣言通り、今回で日記SS お天気シリーズ第2話「嵐」が終わります!
長かったー!

一応、まだ完結ではないので続きます。
けど、急いで終わらせなければいけない話じゃないので(シリーズですし)
ちまちまと小話を挟みつつ・・・というのを考えています

! 今回の話し以降のことをだらだら書き続けてしまいそうなので今日はこの辺でー




----------------------


「あぁ?施設に行くだと?」
夜、俺たちはリビングに集合し、昼間に沢木さんに伝えたように、東雲さんにも施設に行こうと思うという話をした
「駆が言うには、ご両親も私達と一緒にいるよりは、施設の方が安心なんじゃないかということらしいです」
沢木がそう言うと、東雲は深いため息をついた
「そりゃ…そうだよな。俺達のような何するか分からねぇ奴らと一緒よりは、その方が安心するだろうよ」
「あの…そんなつもりで言ったわけじゃ…」
別に東雲さん達が物凄く危険だと言いたかったわけではないので少しだけ否定するために口をはさむ
「父さん達、貴方達に追われてるなら、一緒にいると尚更連絡取れないんじゃないかと…思って」
「…駆、全然フォローになってませんよ」
否定したかったはずが、否定どころかハッキリと心配だと言ってしまったようだ
「お前が施設に行こうと考えているということは分かった。とりあえず、それは保留ということにして、今日少しだけ進展があったからそっちを先に話させてくれや」
「…はい」
大人しく話を聞くために次の言葉を待つ
「今日の午前中、お前の学校に沢木と一緒に行ってきた」
その話は沢木にも聞いていたので、特に驚くことなく頷き返す
「そこで、ついでだからと思って、この辺の施設についての話を聞いてきた」
「えっ?」
その話は聞いていなかったので、驚く
「この周辺…この県内の施設を調べて貰ったんだが現在入れる場所は少なそうだったぞ。少なくともこの近辺では今はないそうだ」
「…そっか」
施設に入るならこの地域から離れた場所になるらしい
今まで通っていた学校が絶対良いというわけではないのでそれは別に気にしていなかった
「あと、今日の夕方、お前の両親から連絡があった」
「本当ですか?!」
沢木が確認のために再度問い返す
その様子では沢木の方には連絡がなかったのだろう
「あぁ、今は知り合いのところに身を寄せているらしい。どうやら、お前の親戚のところにお前の様子をうかがうために電話して今の状況を知ったらしいな。あ、今は俺と沢木が預かっていると伝えておいた」
「…そうですか」
両親が無事だと分かっただけマシだろう
「ついでだから、お前のご両親と今後、施設に入るかどうかを話し合ったんだが…聞くか?」
「え、はい。聞きます」
そんな途中で話を切られると続きが気になる
「今後のこととか話しあった結果、お前の両親は施設ではなく、俺達に預けたいと言っていた」
まさか両親がそう言うとは思わずビックリした
「まぁ、俺達が何もできないと分かった以上、施設より俺達の方が安全だと思ったんだろうな。そういうわけで、お前の両親の仕事と生活が安定するまでお前を預かることになったから。ヨロシクな」
にやりと東雲が笑う
どうやらそれで決定したらしい。
両親がそう選択したのだから俺はそれに従うしかないのだろう…
「ん?父さん達の仕事が安定するまで…?」
「あぁ、明日にでも、お前の両親と会って返済プランについての詳細は決めてくるが、仕事と生活が安定したらお前も両親と一緒に暮らせるようになるよ。軌道に乗るまでどのくらい掛るかは分からないけどな。そんなに心配しなくても、すぐ一緒に暮らせるさ」
不安が表情に出ていたのか、俺を安心させるように東雲が笑って俺の頭を撫でる
「…わかりました。じゃあ、父さん達が安定するまで、俺はこのまま…東雲さんや沢木さんにお世話になればいいんですね」
「そういうこった。沢木、明日一緒に行くか?」
「勿論です。東雲さんだけに任せられませんからね」
「そんじゃあ、明日、俺と沢木で行くとして、駆は…留守番だな」
少しだけ一緒に連れて行ってもらえるんじゃないかと期待したけれど、駄目だった。
「駆、学校はどうしますか?」
そう言えば、明日から学校に行くって昼間話していたんだっけ?
でも…
「どうしよう…東雲さん達と暮らすってことは、ずっとこのマンションで生活することになるんだよね?」
「まぁ、今のところはそうしようと思ってるけどな」
「そっか…時期的に中途半端だけど、ココから近い学校に転校したほうがいいかな?」
毎日車で通学は目立つから嫌だし…
「確かに、転校するには中途半端ですよね…残り半年ですし。転校しなくてもいいんじゃないですか?卒業はやはり慣れ親しんだ校舎の方がいいでしょう。心配しなくても毎朝学校まで送りますし」
「そういうもんか?俺なんか学校に愛着もなかったけどな」
「貴方はそうかもしれませんが、駆もそうとは限らないでしょう。それに、そういうのは後で思うものなんですよ」
「ん?沢木さんはそういう経験したの?」
沢木の言葉にふとそう思い聞いてみた
「いえ、私ではないんですけどね。親友が、丁度卒業から半年前に家庭の事情で転校しまして、そんな話をしていたんですよ」
「そっか。…正直、今の学校にそこまで未練はないんだけど…卒業するときに親しい人が誰もいないって言うのは嫌だな」
今の学校なら少なくとも、つるんで話している奴らが数人いるし
そいつらとどうしても一緒に卒業したいなんて思ったこともなかったけど、今改めて考えると、そいつらと卒業するのが当たり前だと思っていたんだ。
少し考えてから
「…ご迷惑お掛けしますが、送り迎えよろしくお願いします」
と頭を下げた
「まったく、だから駆はそんなこと気にしなくていいんですよ!」
「そうそう。俺達が勝手にこんな遠い場所に部屋借りたんだからな」
沢木と東雲がそう言いながら軽く俺を抱きしめたり頭を撫でまわしたりする

ちょ、い、痛いです!スキンシップが激しいよ!
なんとなく、止めるに止めれなくてされるがままになってしまった。


窓の外は相変わらずの強風と激しい雨が続いている
状況が目まぐるしく変化し、ただただ振りまわされる自分と同じような外の状況に思わずため息を零した
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