柔らかな日差しが差し込む陽気な日
ただいまとんでもない選択を迫られています。
左か右かどちらかを選ぶだけ。
しかし、その決定は運命を大きく左右するだろう。
「さぁ、何を迷う必要がある!さっさと選べ!」
右から苛立った声がする
チラッと右を見る
如何にも将来有望そうなできる男がこちらを見ている。
どうしようか…
選ばない選択肢はないのか?
今更そう考えていると
今度は左から
「早くしやがれ!当然そんな裏がありそうな作った顔してるヤツより俺を選ぶよなぁ?」
低い声でそう凄まれ、体は無意識にビクリと反応する
恐ろしい…
ビクビクしながら左の人を見る
見るからに世間とはまともなお付き合いしていませんというような顔をしている
「いい加減に決めろ!」
「そろそろ決めて欲しいんですけどね…」
二人同時に結論の催促がきた。
「お…俺は…」
無理です。
どっちも選べません!
「俺は…」
ガシッと肩と腕をつかまれる。
逃亡防止だろう
何で分かったんだ…
「で?」
先を促される
「……。」
外は陽気な、いい天気。
究極の選択を迫られる
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