忍者ブログ
志乃の不定期更新日記
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
駒波 志乃
HP:
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
バーコード
最新トラックバック
カウンター
19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

お久しぶりです
更新停止から1カ月・・・
あっという間でしたね;

さて、もう見事にスランプまっしぐらだったのですが
リハビリがてら、お天気シリーズを進めていました

連休バンザーイ!!
でも、今の時期はお勉強頑張れという暗示が出ているんですよね・・・
見事に無視しちゃってますが、過ぎたものは仕方ない。。
そして、今日苦しんだ自分・・・凹

へこむのはいつものことですね。さて、お天気シリーズ、実は前回の更新が1年前だったみたいです。
うわー、放置しすぎ!
そして、一年ぶりの執筆となったわけですが・・・
放置した原因となったノリと曖昧な知識で書き始めてしまったために出てきた若干矛盾した設定を、ちゃんと調べながら修正していきました!!
そんなわけで、ココからまた長くなりますが、お天気シリーズ待って下さっていた方!

1年も待たせてしまいすみませんでした!!

------------------------------------



「駆!」
翌日、駆の親戚と対面した
「一体…どういうことなの?」
「この人達は?」
駆は伯父と伯母から矢継ぎ早に質問され、どう答えればいいのか困り、両隣に座っている東雲と沢木を見る
その視線を感じてか
「まずは私の方から今回の経緯について説明させて頂きます」
そう言って今回の説明を始めた
「今回の件に関しての発端は彼の両親の借金でした」

話始めてから暫くして気付くと駆は俯いていた
何度も聞きたい話ではないからか、表情はいつもよりも硬い。
つい、手を伸ばして駆の頭を撫でた。
駆は一瞬ビクッと体を強張らせたが、何も言わなかった

今までの経緯を話し終わると、親戚夫婦は驚きで何ともいえない表情をしていた。
「こういう経緯で現在駆を私達が預かっているという状況です」
「…そう、ですか…」
「それで、駆のこれからについてですが、どう致しましょうか」
どうするか
「どうするも何も…この子はうち以外に親族は居ませんから…うちで預かる以外どうしようもないでしょう」
伯父がそう言う
「ただ、その…借金はどうなるの?もしかして、うちが肩代わりしなきゃいけなくなるのかしら?」
伯母がそう尋ねた
借金については気になるところだろう
「いいえ、借金について貴方達に返済を迫るようなことは致しません」
「そう…」
「ただ、私達が貴方達に問いたいのは、駆をまともに育て、面倒を見ることができるかどうか、ということです。今回私達が確認を怠ったせいで駆には大変申し訳ないことをしてしまいましたが、駆はまだ中学生。しかも、今は高校を出ておかないとどこも雇ってくれない世の中です。この先、そういうことも含めて、ちゃんと面倒を見ていけますか?」
そう尋ねると、親戚夫婦は押し黙った
親戚夫婦には数名の子供が居り、まだまだお金が掛かることは分かりきっている
そこに今回の話だ。
大変でないわけがない。
「どうしますか?」
再度尋ねる。
意地が悪いことを言っている自覚はある
しかし、ココで即答して貰えないと、こちらも駆を安心して預けることはできない
もし、ココでムリに駆を預けて、今後駆が嫌な思いをするのなら、預けたくはない
暫く返答はない。
堅実的だとは思うが、親戚としてそれは如何なものか
「選択肢を差し上げましょう。1つ目、貴方達が駆を預かること。2つ目、駆を施設に預けること」
施設という単語に全員が反応を示した
思ってもみなかったことなのだろう
「そして3つ目、私達が駆を預かること。私達が預かった場合、駆にはそれなりの学校に行ってもらいます。先ほども言いましたが、今の時代、中卒ではまともな仕事はありませんからね」
驚いている駆ににこりと微笑み、どうしますか?と親戚夫婦に問いかけた
伯父は頭を抱えて考えている。伯母はその伯父を複雑な表情で見ていた
どうやら決定権は伯父がもっているようだ
しかし、彼らに任せていてはいつまでも埒があかない
「駆、貴方はどうしたいですか?」
突然ではあったが話を振ってみると、驚いた表情を向けられた
「今の3つの選択肢なら、俺は2番の施設を選びたい」
どの選択肢でも誰かに迷惑を掛けるけれど、それでも施設ならまだ良いと思ったのだろう

「わかりました。御親戚の方もそれで宜しいですか?」
そう尋ねるが、伯父は頭を抱えたまま動く気配はない
「はぁ…。駆、施設はともかく、学校はこちらが指定する学校に行ってもらいますよ」
「えっ?」
伯父の様子に、いい加減焦れながら駆が施設へ行くことを引き留めるために動くことにした
こんな親戚の奴らに駆を任せることはもう頭にはなかった
「学校については、さっき、東雲さんが預かった場合って言って…」
「確かに。けれど、よく考えて下さい?この辺りの施設は15歳以上は高校へ行かない限り退所しなければならないルールです。どうせ学校に行くのならこちらが指定した学校にして頂きます」
「俺、学校行かないで働くよ?」
「どこで、ですか?申し訳ありませんが18歳未満の子供にそれなりに給料の良い仕事はそうそうありませんよ」
普段は未成年などあまり扱わないため、先日の職場ですら探すのに苦労したのだ。
職場探しに時間がかかったことは駆も知っているため、あえてそれを出した
「因みに、18歳未満は22時以降の労働は禁止されてるから時給の良い水商売関係も難しいだろうな」
東雲もそう言って駆に追い打ちをかける
未成年を雇う時給の良い店など探せばいくらでもあるだろう
けれど、お互い駆が何も知らないのをいいことに、その辺りのことは黙っていた
「…駆、私達と暮らしませんか?」
「…監視のためですか?」
強張った声音で駆はそう聞き返した
「監視のためじゃねぇよ。だいたい、親戚の家に行こうが、施設に行こうが俺達がお前の居場所を把握することくらいするに決まってるだろ?お前の両親がお前に接触しようとするかも知れねぇからな」
東雲がそう返す
今のところ駆に働くことを強制するつもりはないし、できることなら両親を見つけて彼らになんとかさせたいと考えている
しかし、駆に無理に労働を強制したことで、今はそう言っても駆を説得できないだろう。

「…駆、すまん。私たちでお前を養うことは、どう考えても難しい」
今まで頭を抱えていた伯父が唸るようにそう言った
少し彼のことを忘れていたために、今さらかと少し呆れてしまった
PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Trackback URL
Copyright c Sweet Box All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]