忍者ブログ
志乃の不定期更新日記
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
駒波 志乃
HP:
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
バーコード
最新トラックバック
カウンター
19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日は拍手が多くてちょっとビックリしましたw
そしてカウンターも38000を回りましたね!
3万HITお礼小説そろそろ仕上げないとまずい;

嬉しかったので一気に放出しようかとも思ったのですが
ちょっとそれをしてしまうと大変なので今日は予告どおり日記SSの更新です

そのかわり、PCサイドを更新しました
約1年ぶりの更新でしたw
コンテンツがカノンしかないですしね;
一気に40話~55話まで更新しました
携帯サイドが51話なので多少先行しています
カノン待ちの方で待ちきれない方はどうぞPCサイド側をチェックしてくださいませー
期待するほどの物はないですけどねw


さて、日記SS
前回が5月6日更新みたいですね
前回のが見たい方はカテゴリ「D-SS」を選択してくだされば見ることができますー
1話「晴天」とプロローグ的な話「選択」は短編に収納した気がするのでそちらをどうぞー

では、日記SS待ってくださってた方!お待たせしましたー
------------------------------------


「東雲さん!駆は?警察ってどういうことですか?!」
バンッと普段の沢木からは考えられないような荒い行動で玄関からバタバタと慌てて部屋の中に入ってくる
「どうもこうもねぇよ。完全に俺達のミスだ」
うんざりしたような東雲の声に少しビクつく
「なにがあったんですか?」
「とりあえず座れよ。あ、コーヒーはセルフサービスだからな」
東雲に促されて座るが全く落ち着かない
「駆?」
しゅんっと項垂れている俺に気づいたのか少し気遣うような声音で声を掛けられるが返す言葉も浮かばない
「駆?何か事件に巻き込まれたりとか…?怪我は?大丈夫ですか?」
事情が分からない沢木は色々心配そうに聞いてくるけれど、全くそういうことではないので首を横に振り
「違う…その…ごめんなさい…」
「何が違うんですか?とりあえず、無事ならいいんです…それで、東雲さん、何があったんですか?」
俺からは何も聞けないと思ったのかすぐに東雲に事情を聞く
「コイツ、今日警察に補導されたんだ」
「警察に補導?送り迎えは貴方がしてたんですよね?どこかに寄り道でもしたんですか?」
「いや、たまたまゴミを捨てに外に出たところで警察が見つけたらしい。コイツ、捜索願いが出てたんだとよ」
「捜索願い?」
「あぁ、コイツの親戚が尋ねてくると聞いていたはずなのに来ないのを不審に思い家を尋ねたらしい。そして、家の中に何も無いことに愕然として、コイツの両親に連絡を取ろうにも、そっちも音信不通。これは何かあったんじゃないかって言うことで捜索願いを出してたんだとよ」
さすがの沢木も黙って今の状況を整理しているようだ
「それで…どうなったんですか?」
「とりあえず、今日は俺が保護者代理と言って連れて帰ってきた。あと、コイツの親戚には連絡を取って、明日話をする約束をしてある」
「…そうですか」
捜索願いは予想外だったのだろう
とりあえず落ち着いた表情で考えている沢木にまだあることを言わなければと顔を上げる
「あ…あの…」
「何ですか?駆?」
「その…大事なこと…まだ言ってないから…」
「大事なこと?」
どういうことだ?と沢木が東雲を見る
「コレから言おうと思ってたんだよ。ここからが一番重要なことだ」
一旦そこで区切り、ため息をついてから
「面倒なことになったぜ?コイツ、中学生だったんだよ」
「…っ!」
沢木が息を呑む
ごめんなさい。ちゃんと俺が言えばよかったのに…
「そういうわけで、俺達は中学生に労働を強要したわけだよ。完全に労働基準法違反だ」
「…仕方ないですね。きちんと確認しなかった私のミスです。すみませんでした」
「いや、俺も見落としてたからな。そこはお互いのミスだろう」
頭を下げる沢木に東雲も謝る
全員が罪悪感を抱いているこの状況
しかし、いつまでも考えていたって仕方がない
「明日、親戚の人たちとはどこで話すことにしてあるんですか?」
「ココに呼んである」
「じゃあ、また明日ですね」
一旦話を区切り、沢木がコチラを見る
「駆、駆には嫌な思いをさせてしまいましたね。すみませんでした」
突然の謝罪に驚き、じっと沢木を見つめる
「何で…?どうして…?謝るの?」
「言いたいことは色々あったはずですし、それを言えなくさせていたのは私達でしょう?」
「とりあえず、お前にもう働くことを強要する気はねぇから安心しろ」
ポンッと東雲が頭に手置く
「何で…?俺、働けるよ?」
「そう言っても法律ってのがあるからな。お前を働かせることができねぇの。できたとしても新聞配達や雑用作業くらいだ」
「雑用なら今と変わらないよ?ねぇ、そうでしょう?」
沢木を見たが沢木も首を横に振り
「あそこは駄目です。残念ながら法律ではある定めに決められた場所では中学生でも働けることになっていますが、あの工場での環境は法律に触れてしまっているので、駄目なんです」
ようやくあの場にも馴染んできたというのに…
それに…お金も返さないといけないのに
呆然とする俺に東雲がグシャグシャと髪を掻きなでて
「んまぁ、お前が焦る気持ちは分からなくもねぇけど、今は大人しくしとくしかねぇんだよ。警察も絡んじまったからな。今ココで変な動きをしたら俺達もやべぇんだよ」
ハッキリそう言われるともうどうすることもできない
「ごめんなさい」
俺が…俺が疑問に思った時にハッキリ言わなかったせいだ
「お前は何も悪いことはしてねぇよ。悪いのは俺達だ。だから謝る必要なんてねぇんだよ」
「そうですよ。駆は悪いことしてませんよ」
優しくそう言う二人に申し訳なくなる
「ごめんなさい!親戚はいないと嘘ついたり…俺、自分が中学生だってちゃんと言ってたらこんな面倒なことにならなかったはずなのに」
「もう過ぎちまったもんは仕方ねぇだろ?それに、俺達の確認不足だってさっきも言っただろ?もう気にするな」
確かにもう起こってしまったものをなかったことにはできない

俺はこれからどうなるんだろう…
家族とまた一緒に暮らすことはできるのだろうか?

不安だけが押し寄せる
今まで以上にどうしようもなく不安だった
PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Trackback URL
Copyright c Sweet Box All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]