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志乃の不定期更新日記
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16日は拍手が伸びてビックリしたのですが(押してくださった方ありがとうございますw)
特に希望は無かったので、宣言どおり日記SSを更新です

そして、宣言どおり19日、明日から暫くお休みを頂きます
海外旅行なので更新できないんです(笑)

行き先はイタリア!!飛行機落ちないように祈ってて下さい
無事帰ってこれたら生存報告をしたいと思います

では、行ってきますー!!


日記SSは仕事(2)をクリック。

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「おーい、ココで寝ると風邪引くぞ?」
寝てしまった駆に声を掛けるがおきる気配はない
「チッ、仕方ねぇなー」
悪態をつきながらも駆を抱きかかえて布団へと運ぶ
「軽いな。こいつ本当にメシ食ってるのかよ?」
さっきも細いと思ったが、先日抱えた時より軽くなったんじゃないかと多少違和感を感じる
「まぁ、それも仕方ねぇか」
突然の両親の逃亡、そして借金の肩代わりを迫られ安穏とした生活から一転し今は仕事におわれ監視される生活なのだから
『ガチャ』
玄関から鍵が開けられる音がする
ココの鍵を持っているのは自分と沢木だけのはずだ。
玄関に繋がる廊下まで出てみると案の定来訪者は沢木だった
「よぉ、こんな夜遅くに来るなんてどうしたんだよ?駆ならもう寝ちまったぜ?」
そう声を掛けると沢木は心底嫌そうな顔をして
「貴方がココに来るなんて珍しいですね」
と嫌味を返してきた
まぁ、1週間も放置していたのだからそう思われても仕方ないと肩を竦めて
「まぁな。他の用事が落ち着いたから様子を見にきたんだよ」
と正直に話した
「そうですか。それより退いて頂けませんか?私は駆君に用事があるんですけど」
「だから、あいつなら寝てるって言ってるだろ?睡眠くらいゆっくりとらせてやれよ」
少し強くそう言うと沢木も押し黙った
「何かあったのかよ?」
「…いえ、別に何もないですよ」
「じゃあ、今日じゃなくてもいいだろ?ほら、もう今日は帰れよ。明日は俺があいつを送って行くから」
「なっ、今までノータッチだったくせに一体どういう風の吹き回しですか?」
少し驚いてこちらを見て、また嫌そうに嫌味を言う
まったく、こいつはすぐにコレだ
「別に?今までどうしても外せなかった件があったけどそっちが片付いたからな。全てをお前任せになんてできねぇだろ?それに、お前も疲れてるみてぇだし暫く休めば?駆のことなら暫く俺が面倒見てやるよ」
そういうと少し考える仕草をして
「そう言って、駆に妖しい仕事をさせようとしてませんよね?」
と確認してくる
「本当に信用してねぇな…駆に関してはそんなこと考えてねぇよ。それより、お前いつの間にか駆と仲良くなったんだ?前は「くん」付けだったのに」
そういや沢木が名前を呼び捨てにする奴は見たことがないと思い返す
「1週間も一緒に過ごせばそれなりに親しくなりますよ」
フイッと顔を背ける沢木に少し違和感を覚えながら
「じゃあ、俺も親しくなるために1週間は駆と一緒に過ごすかな」
ニヤっと笑いながらそう言ってリビングへと足を向けた
「何であなたはそうやって後から来て何でも奪ってしまおうとするんですかね…」
はぁ…と沢木がため息をつき、小さい声で「でも、今回は今までみたいにすんなりとは渡しませんけどね」と呟いたが声が小さすぎて何か呟いた程度にしか聞き取れなかった
「何か言ったか?」
聞き返すためにそう聞くと沢木は「いいえ」と首を横に振って否定したので、きっとそんなに重要なことではないのだろうと深く追求もしなかった
「あ、そういや駆の通ってた学校には退学届け出したんだよな?」
コーヒーを入れながら先ほど駆と話していた話を思い出し尋ねてみた
「学校ですか?そう言えば駆は学生でしたね…そっちの処理はすっかり忘れてました」
一瞬キョトンとしてから、シマッタという表情に変わる
本当に忘れていた様子だ
「仕方ねぇな。あいつの学校については俺が処理しておくよ」
多少面倒な仕事だが全てを沢木に任せるのも癪なのでこれくらいは働くかと思いそう申し出た
「…じゃあ、お願いします。全部私がやりたい所ですが…他にもやりたいことがあるので…」
どうやら沢木も忙しい様子だ
「お互い他の仕事もあるからな」
いれたコーヒーを1つ沢木の前に置き、自分もリビングのソファに腰掛けて淹れたコーヒーを啜る
「はぁー。けど、暫くは俺の仕事も少なくなるから俺が駆の面倒を見てるからお前は自分の仕事を片付けて来ていいぜ?」
「そう言ってくれるのはありがたいですけど、その隙に駆を違う仕事場へと連れて行ってしまわないか心配なので遠慮したいと思います」
本当に信用していない様子だ
「安心しろよ。駆にも言ったけど、俺の意見としては、無理に売りたくはねぇんだよ。だから、今回は沢木が働き口と返済プランをちゃんと立ててくれたことに感謝してるんだぜ?上を納得させることができたからな」
疑うような視線を向けながら「そうですか」とだけ返し沢木は視線を逸らした
「あいつ…飯ちゃんと食ってるのか?」
さっき疑問に思ったことを沢木に問いかける
「えぇ…でも平均より若干小食ですね」
「ふーん…。さっき抱えた時に軽かったからちょっと不思議に思ったんだが、小食なら不思議でもねぇか。倒れない程度には食べてるんだよな?」
「大丈夫だと思いますけど…ココに来た時から量は変わらないですね」
淡々と返す沢木をチラッと見ると、彼も駆の食事の量には気にしているのか少し困ったような顔をしていた
これ以上追求しても他には何も出てこないだろう
「そんじゃあ、お前はさっさと帰れよ」
話は終わりとばかりにそう言って立ち上がる
「ちょっと、本当に駆に変なことしないでしょうね?」
しつこく確認してくる沢木に
「変なことってなんだ!別に俺は何もしねぇよ!無理やり仕事を変えることはしないって約束する。なんなら契約書でも何でも書いてやるよ」
そう言うと渋々こちらの言葉を信用したのか
「そこまで言うのでしたら…」
と引き下がった
本当に俺のことを信用していないようだ
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